歯ぎしり・TCH
顎関節症にはTCHと歯ぎしりが大きく関与していると言われています。
顎の筋肉に過度な負担のかかるTCHと歯ぎしりは、筋肉の緊張や疲労に繋がり、顎関節への負担が増えるため、顎関節症だけでなく様々な不定愁訴に関わっていると考えられます。
顎の筋肉に過度な負担のかかるTCHと歯ぎしりは、筋肉の緊張や疲労に繋がり、顎関節への負担が増えるため、顎関節症だけでなく様々な不定愁訴に関わっていると考えられます。
TCH(歯列接触癖)とは?
TCH(歯列接触癖:Tooth Contacting Habit)は、無意識に上下の歯を触れさせる癖のことです。
本来、上下の歯は、口を閉じたとしても接触することはありません。歯が接触するのは会話や食事の時のみです。
それが上下の歯を接触させる癖(TCH)を持つ人は、歯の接触時間が通常の人よりも長いため、顎の筋肉に過度な負担がかかっています。
顎の筋肉の負荷が続くと、顎関節が過度な緊張状態になるため、血の巡りも悪くなり様々な症状を引き起こします。
本来、上下の歯は、口を閉じたとしても接触することはありません。歯が接触するのは会話や食事の時のみです。
それが上下の歯を接触させる癖(TCH)を持つ人は、歯の接触時間が通常の人よりも長いため、顎の筋肉に過度な負担がかかっています。
顎の筋肉の負荷が続くと、顎関節が過度な緊張状態になるため、血の巡りも悪くなり様々な症状を引き起こします。
TCHはどんなときにしている?
基本的には緊張している場面でTCHはおこります。
- ストレスがあるとき
- 習慣化した作業で集中するとき(パソコン)
- 精密作業
- 家事(そうじ・料理)
- テレビ、コンピューターゲーム
- 重いものを持つとき
- 寒い時 • 下を向くとき
- 車の運転中 • 睡眠中
このように日常のよくある行動の中でTCHは生じます。
朝起きて顎の周囲が疲れている方は、睡眠中にTCHを起こしている可能性があります。
また起床時は問題なく、午後になると頭痛や顎の周囲のだるさを感じる方は、仕事中や勉強中にTCHを起こしている可能性が考えられます。
TCHをするとどうなる?
歯の慢性的な痛みを引き起こしたり歯周病の悪化を招いたりします。
また詰め物や被せ物が、欠けたり外れたり壊れることもあります。
入れ歯を装着の患者さまでは、かんだ時の入れ歯の痛みがなかなかとれず苦労します。
また詰め物や被せ物が、欠けたり外れたり壊れることもあります。
入れ歯を装着の患者さまでは、かんだ時の入れ歯の痛みがなかなかとれず苦労します。
TCHをコントロールするには?
-
歯が接触するときの筋肉の動きを自覚する
-
家や職場の視界の入る所に「くいしばらない」「力を抜く」などと書いたメモを多数貼る
-
歯が接触していることに気付いたら離す癖を作る。その際、深呼吸をして意識的に歯を離す
-
15~20分に一度意識的にフーっと息を吐く癖をつける
患者さまへ
患者さまにTCHの指導を行うと、歯と歯は普段当たっているものだと思っていらっしゃる方が非常に多いように感じます。
本来唇を閉じているときは、歯と歯の間には2mm程度の安静時空隙という隙間があるのが正しい状態です。
当院では歯を当てること自体は悪くなく、長時間当てつづけると問題があることをお伝えし、日々の生活習慣の中で負担なく、TCH改善に取り組めるような指導を心がけています。
本来唇を閉じているときは、歯と歯の間には2mm程度の安静時空隙という隙間があるのが正しい状態です。
当院では歯を当てること自体は悪くなく、長時間当てつづけると問題があることをお伝えし、日々の生活習慣の中で負担なく、TCH改善に取り組めるような指導を心がけています。
歯ぎしり(ブラキシズム)とは?
歯ぎしりは就寝中の無意識下に起こり自分の歯ぎしりに気がつかない人がほとんどです。
ただ、実際は約9割以上の人が、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしています。
歯と歯に過度な負担がかかるため、筋肉の緊張や疲労、顎関節への負担も増す一方です。
歯ぎしりは咬合習癖(こうごうしゅうへき)として主に3つに分類されます。
ただ、実際は約9割以上の人が、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしています。
歯と歯に過度な負担がかかるため、筋肉の緊張や疲労、顎関節への負担も増す一方です。
歯ぎしりは咬合習癖(こうごうしゅうへき)として主に3つに分類されます。
グライディング
グライディングは、臼磨運動(きゅうまうんどう)と呼ばれる上下の歯を強くすり合わせ、「ギリギリ」というきしり音が聞こえます。
寝ている時に多い一般的な歯ぎしりです。
歯と歯の過剰接触により、エナメル質や象牙質を損傷する可能性があります。
寝ている時に多い一般的な歯ぎしりです。
歯と歯の過剰接触により、エナメル質や象牙質を損傷する可能性があります。
クレンチング
クレンチングは、食いしばりの1つで、上下の歯を強く噛みしめる癖のことです。
寝ている時に限らず、日中にも起こります。
音が出ないことも多く、自覚症状もほとんどありません。
寝ている時に限らず、日中にも起こります。
音が出ないことも多く、自覚症状もほとんどありません。
タッピング
タッピングは、上下の歯をカチカチと過剰に噛む癖のことです。昼夜を問わず起こり、自覚症状もありません。
ナイトガードとは?
ナイトガードとは就寝時に歯ぎしりから歯を守るマウスピースのことをいいます。
透明のプラスチックやゴムのような素材で、上の歯全体を覆う形になっているのが最も一般的です。
これを装着することにより、歯ぎしりによる歯やあごの関節にかかる過剰な力を小さくすることが出来ます。
その結果、歯ぎしりによって起こる多くのトラブルから歯やあごを守ることが可能になります。
歯ぎしりによる不快な音も解消することが出来ます。
透明のプラスチックやゴムのような素材で、上の歯全体を覆う形になっているのが最も一般的です。
これを装着することにより、歯ぎしりによる歯やあごの関節にかかる過剰な力を小さくすることが出来ます。
その結果、歯ぎしりによって起こる多くのトラブルから歯やあごを守ることが可能になります。
歯ぎしりによる不快な音も解消することが出来ます。